CDプロジェクト・レッドが「State of Unreal 2025」で公開した『ウィッチャー4』の技術デモは息を呑むビジュアルを披露しましたが、同社は「これはあくまでエンジンの可能性を示すもので、実際のゲーム体験を保証するものではない」と明言しています。開発陣が語ったパフォーマンス目標と技術的な突破口について、詳しく見ていきましょう。
この驚異的な技術デモは標準PS5ハードウェアで60fpsの滑らかさを実現しましたが、CDPRは「これは最適化目標であり確定仕様ではない」と釘を刺しています。Eurogamerのインタビューでスタジオ関係者は次のようにコメント:「すべてのプラットフォームで60fpsを目標としていますが、パフォーマンス基準はまだ最終調整中です。Epicとの協力関係を継続し、この野心的なオープンワールド体験を磨き上げています」
開発陣は『サイバーパンク2077』のローンチ前のような過剰な期待を避ける姿勢を強調。「この技術デモはEpicと開発中のツールを紹介するものです。最終的なキャラクターモデル、環境、全体的な表現は実際のゲームでは大きく異なる可能性があります」と広報担当者が説明しました。
14分間のプレゼンテーションはUnreal Engine 5.6の能力を示すマスタークラスとなり、写真のようにリアルな環境と先進的レンダリング技術をフィーチャー。馬車へのモンスター襲撃シーンからシリィ操作による探索へとシームレスに移行し、エンジンの優れたストリーミング能力を証明しました。
特に印象的だったのはシリィの相棒である馬ケルピーのデモンストレーションで、革新的な「ルートモーション・ムーブメント」技術を披露。UE5のMLディフォーマーがケルピーの毛並みの下で本物のような筋肉の動きを再現し、次世代キャラクターアニメーションの可能性を示しました。
主な技術的ハイライト:
このデモではこれまで未公開だった北方領域コヴィールが初披露され、シリィが山岳港町ヴァルドレストを訪れる様子が映し出されました。戦闘メカニクスはまだ伏せられていますが、Unreal Engine 5で実現されるウィッチャー世界への帰還に期待が高まる技術プレゼンテーションとなりました。
『ウィッチャー4』はPlayStation 5、Xbox Series X|S、PCへのリリースが確認されていますが、CDプロジェクト・レッドはまだ発売時期を公表していません。ウィッチャーサガの次章に関するさらなるアップデートにご期待ください。